LINE誕生前夜に起きたこと。
チャレンジするDNAを、覚醒させる。


NHN Japan株式会社
NHNロゴ

 
年代を問わず愛され、今やコミュニケーションの標準インフラとなったLINE。その生みの親である旧NHN Japan株式会社(現LINE株式会社)は2010年に創業10周年を迎えました。当時、まだLINEは誕生しておらず、ハンゲームというオンラインゲーム事業がメインビジネスでした。同社は10周年を機に、社内記念誌的(社史)なツールの制作を考えていました。
オリエンを受けて、私たちは単に過去を振り返るツールではなく、「未来につながるツール=NHNらしさを社員に伝える教育ツールにしよう」という提案を行い、採用いただきました。

 

 
 
SNSとスマホ

希薄になっていた、ベンチャースピリット。
急成長を続けてきた10年。わずか数名から始まった会社も、社員は600名を超え、
ベンチャーならではの「離職率の高さ」、組織が巨大になるにつれて薄れていった
ベンチャースピリット、クリエイティブマインドの欠如という課題を抱えていました

トップインタビューを通じて、得られた「発見」。
2カ月にわたり、もう会社を離れていた創業者、社長、役員を含め、
社員30名以上のインタビューを敢行。創業1年目からの足跡を辿ると同時に、
「NHNらしさ」を抽出する作業を行っていきました。
創業1年目からの様々なストーリーを振り返る作業を行った結果、
10年間の急成長の裏側には、「成功」の数以上の多くの「失敗」があったこと。
NHNの歩みは、失敗を恐れない、挑戦の連続であったことが分かりました。
しかし、それらを糧とし、検証材料として、同社は新たなサービスを生み出してきたのです。

失敗を恐れる文化。チャレンジするDNAを覚醒させよう。
「失敗を恐れていたら、失敗すらできない。」もう一度、創業時の挑戦心、
ベンチャースピリットを全社員が共有する「クレド」を兼ねたツールにするために。
10周年を新たなスタートとするメッセージを冊子の巻頭で宣言し、
その上で創業年の2000年から1年ごとの出来事を振り返りながら、
当時のエピソードをもとに、今後の「行動指針」となる11のステートメントを制作しました。

10周年メッセージ


 
前例を、つくろう。

 

 

「前例」を生み出すという情熱を再共有。快進撃の起点に。
全社的なプロジェクトの末に完成した冊子は、クリスマスのパーティーで全社員に配られました。
成長の踊り場にいたNHNは、翌年2011年6月にLINEをリリース。快進撃が始まります。
ネットゲームの会社からコミュニケーション企業へ。そのイノベーションの実現に「前例を、つくろう」というコピーや、
前例を生み出すための行動規範(クレド)が約立ったのかもしれません。

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